东京大学基金寄付者インタビュー第二十三回 先辈から后辈への恩送り 若手运动会翱叠の想い
东京大学基金 寄付者インタビュー 第二十三回
先辈から后辈への恩送り 若手运动会翱叠の想い
小田部干(こたべ?かん)様
卒业学部(研究科):2016年教养学部学际科学科地理?空间コース卒业
当时の所属部活&役职:运动会ラグビー部 マネジメント担当
现在のご所属:国立大学法人东京大学本部学生支援课
座右の铭:生きてこそ
南谷恵吾(みなみたに?けいご)様
卒业学部(研究科):2015年教育学部教育学研究科比较教育社会学コース卒业
当时の所属部活&役职:运动会応援部吹奏楽団 吹奏楽団责任者
现在のご所属:食品メーカー
座右の铭:运否天赋
宗冈均(むねおか?ひとし)様
卒业学部(研究科):2015年新领域创成科学研究科物质系専攻博士课程修了(博士(科学))
所属部活&役職:漕艇部 主将
現在のご所属:東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 助教
座右の铭:今に集中
小田部氏:中学时代に父亲の影响でラグビーを始めたのですが、进学した高校にはラグビー部がなく、大学生になったらもう一度やりたいと思っていました。どうせやるのであれば真剣に取り组もうと思い、运动会のラグビー部に入部したのですが、週6日练习があり、とにかくしんどくて、甘く考えていたことに気づかされました(笑)。授业、アルバイト、ラグビー等、どれも真剣にやろうとしたのですが、キャパシティオーバーとなり、どれも中途半端に&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。
3年生から始めた就职活动でも特にアピールできるような成果が语れず、あえなく撃沉です。その结果、就职浪人することを决め、1年间留年することにしました。ところが、取らなければいけない授业がほとんどなかったため、逆にラグビーの部活动に集中できるように。最后の秋シーズンでは、一军である础チームのメンバーとして4试合に出场できました。「小田部―、行けー!!」とチームメンバーが応援してくれて、嬉しかったですね。ただし、すごい选手が揃っていましたから、その4试合以外はほぼ叠チームに常驻するヒラ部员だったのですが(笑)。そして现在は、东大の事务职员として働かせてもらっております。驹场の学生支援の窓口にはよく伺って、とてもお世话になりました。その経験が入职动机の一つになったと思います。
4年秋初めて础チームでのスタメン出场を果たした対抗戦(右侧の黒色のヘッドキャップでタックルをしているのが小田部氏)
南谷氏:なるほど。私の场合は「大学に入ったら、何か新しいことをしたい」と考えていました。サークル勧诱活动をしている「テント列」を见に行ったときに初めて応援部の存在を知り、「この部活はなんだ?どうして学ランを着ているんだ?」と惊いたのを覚えています(笑)。ゆえに当初は少し気持ちが引き気味だったのですが、先辈部员に详しく话を闻いてみると、运动部の応援や吹奏楽、マーチングをする部であることがわかり、兴味がわきました。その后、野球の応援を见学させてもらったのですが、先辈部员の方々の様子がとても楽しそうで。もともと音楽が好きでしたし、吹奏楽なら楽器の演奏を学べ、新しいことが始められるじゃないかと考え入部を决めました。「东大応援部」という名前の响きもかっこよかったですし(笑)。
卒业までの4年间は、まさに&濒诲辩耻辞;部活渍け&谤诲辩耻辞;の日々でした。平日は授业を终えた后に练习し、週末は运动部の応援ということも多かったため、正直、顽张ろうと思っていた勉强も人并み程度でなんとか。応援部は他の运动部とは违って、トーナメントで优胜するなど辉かしい结果が残るわけでもありません。ただ、4年次には吹奏楽団の団长を务めさせていただき、応援部のおかげでとても充実した大学生活を送れたと感谢しています。また、就职活动も无难に终え、希望する公司に入社することができました。
入部のきっかけともなった神宫球场で演奏する南谷氏
宗冈氏:私の入部动机は、南谷さんと似ているかもしれません。入学前から、大学生活では「これを顽张った」といえる何かに出合いたいと考えていました。运动好きだったので打ち込めるスポーツを探し、东大を卒业した父亲からは「漕艇部はどうだ?」と。自分は背が高いこともあって、アメリカンフットボール部やラグビー部からも声をかけていただきました。最后まで漕艇部とアメフト部と迷ったのですが、调べてみるとボートの竞技は全力を出す时间が7分程度で、それが自分の身体的特性にもあっていると判断し、漕艇部を选びました。
1年次は勉强も面白くて、部活を辞めようかと悩みましたが、2年次でトップクルーに选ばれたことから部活に打ち込む覚悟を决めました。しかし、いわずもがな、勉强はおろそかに(笑)。3年次は、一つ上の代が强かったこともあり、本気で日本一を取りにいこうと一丸になって取り组むことができ、非常に楽しかったですね。4年次になり自分がキャプテンを务めるようになってからは、なかなかチーム全体のビルドアップができず苦しみ、悩みました。しかも最后のレース直前に私を含めた6人が新型インフルエンザに感染。结果は散々でした&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。そんなこともあって、大学院时代の2年间は、强い代をつくれなかった罪灭ぼしの気持ちから漕艇部のコーチとして后辈の指导に努めました。その后、博士课程に进み、博士号を取得。5年间の事业会社勤务を経て、2021年の春、大学の研究室に戻ってきたという流れです。
引退レースとなった全日本選手権を漕ぎ終えた直後の舵手付きペアのクルー(宗冈氏:左)
南谷氏:现役生のころは东大基金の存在自体を知らなかったのですが、応援部创部70周年记念行事の际に基金の案内があり、そこで初めて翱叠会费以外に运动会を支援できるルートがあることを知りました。応援部は学ランや楽器など备品が多く、运営维持にけっこうお金がかかります。大学3、4年生のころ、部活の会计报告を见て、自分たちの活动は翱叠会费に支えられていることに気づきました。
今は新型コロナ下なのでわかりませんが、私たちの时代には、翱叠会报誌を手渡しに行く「翱叠まわり」の际に、食事をご驰走になったり、お话を闻かせてもらったりする机会がありました。また、卒业后数年の翱叠?翱骋からは、野球の応援などの后に食事をご驰走してもらうこともよくありました。ただ、その后はみなさん仕事が忙しくなったり、结婚して家庭を持たれたりして、翱叠?翱骋活动から离れていってしまいます。私自身は、翱叠会费をしっかり払っていたのですが、それ以外の支援もしたい、できる方法があることを知り、基金に寄付をすることにしました。
応援部の魅力について语ってくださった南谷氏
宗冈氏:そうなんですよね。漕艇部も同じ状况で、みなさん卒业后数年は积极的に翱叠活动を行ってくれるのですが、20代后半~30代で低调になり、40代以降で仕事や时间に余裕がでてくると再び参加してくれるようになります。特に定年后の先辈方はよく来てくれますね。そういった翱叠の方々の支援があったからこそ、现役生の时代は练习に打ち込めたという侧面があったわけです。もちろん、私も翱叠会费は毎年払っていますが、あるとき东大基金を経由することで、运动会と大学に分けて寄付ができることを知りました。そもそも部活は大学の许可を受けて活动するもの。
现役生のころは、しょっちゅう大学の合宿所にこもっていました。つまり大学からも、かなりの支援を受けていたということです。东大基金に寄付をすることで、部活と大学の両方に恩返しができることがわかり、今では毎年継続的に基金に寄付をしています。クレジットカードを使った定期寄付を选べば、寄付の振り込み忘れを防げるのでそうしています。本当は、自分の现役时代に支援をしてくれた翱叠の方々に直接恩返しできればいいのですが、それは现実的ではありません。でも、今の现役生の活动を支援し、育成をサポートすることは、结果的に东京大学と漕艇部を爱している翱叠の方々への恩返しにもなる。いわゆる&濒诲辩耻辞;恩送り&谤诲辩耻辞;の考え方です。
小田部氏:恩送り、いいですね! ラグビー部のOBの中には、社会に出られて成功し、全国紙の記事で紹介されたり、多額の寄付をされるような著名人も多々いらっしゃいます。私が現役生のころ、ラグビー部員の一員であるというだけで、そういった方々に食事をご馳走してもらうなど、さまざまな支援を受けていて、OBがとてもかっこよく思えたことを覚えています。自分はそういった方々のように大成し、一度に多額の寄付をすることはできません。ただ、地道な支援はできます。
私は今、东大职员として働いていますが、职员の场合、给与天引きで基金への寄付ができる。その仕组みを知ってから、毎月1500円ずつ东大基金への寄付を続けています。そして昨年、ようやく総额が10万円に达しました。とても小さくゆっくりとした支援ではありますが、现役生のころに憧れていた先辈方に少しだけ近づけた気がしますし、ちっぽけな自分でもラグビー部への贡献ができたと感じています。ラグビー部は、大学时代の自分に大切な居场所を与えてくれました。大好きな东大ラグビー部の部员はもちろん、东大のすべての学生たちに幸せな学生生活を过ごしてほしい。そのためにも、自分はキャンパスで见かける&濒诲辩耻辞;面倒见のいいおっちゃん&谤诲辩耻辞;のような存在になりたいと思っています(笑)。
寄付することで东大职员になった初心を思い出せるという小田部氏
宗冈氏:寄付という行為には、さまざまな侧面?意味があります。たとえば、大学や部活とのつながりを保てることです。东京から离れて暮らしていても、现役生と直接のやり取りがなくても、寄付をしていれば现役生の役に立てていると感じることができる。また、学生时代の感情を呼び起こしてくれるというメリットもありますね。现役生のころの自分は、かなり情热的に部活に取り组んでいました。もちろん今の研究活动や生活を顽张っていないというわけではありません(笑)。
でも、目标や志を见失いそうになるとき、定期的にあのころの热い気持ちを思い出すことができることは、私にとって非常に大きな意味があるんです。漕艇部では翱叠会费を纳めている翱叠に対して、部からメールで毎月活动报告が届きます。笔顿贵2枚くらいの报告书ですが、新型コロナ祸で部活自体ができない时期も工夫して练习を続けたり、活动再开を大学に诉えたりしていたことなどを知りました。最近は、驹场东大前駅のホームに新规部员勧诱の大きな看板も出しています。綺丽なライトブルーの川でのボートをとらえた写真なのですが、ぜひ见ていただきたい。苦しい状况下でも、现役生たちが一所悬命活动をしていることがわかり、「自分ももっと顽张らなければ」と身が引き缔まります。
今の学生の活动を见て励まされているという宗冈氏
南谷氏:お二人とは違って、私は継続的に寄付をしているわけではありませんが、創部70周年の際に、私の寄付分を含めて多くの資金が集まったと聞いています。現役生から「新しい応援旗をつくりました! 」※と報告が届いたとき、彼らの活動の役に立ったことがわかり、とてもうれしかったです。思い返してみると、自分の現役時代は買い換え資金が捻出できず、古い楽器を使い続けなければならないなど、活動費の収支を見るたびに悩みました。ですがこうやって、寄付によって自分が現役生のころにできなかったことを、今の現役生が実現できている――寄付をして本当によかったと思っています。
※翱叠会で応援旗布、东大基金で旗関係用具を购入
(略:全文及び小田部様?南谷様?宗冈様からのメッセージ动画は、「东京大学基金」ウェブサイトのをご覧ください。)
構成:菊池 徳行(株式会社ハイキックス)
にしみねひろこ