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CO2に対する気候感度の不确実幅が低减 国际研究チームの4年がかりの研究による成果

掲载日:2020年8月4日

过去80万年间の大気中颁翱2浓度?&苍产蝉辫;
纪元前80万年前から现在までの大気中颁翱2浓度の変迁。青线は南极での氷河や氷床から得られたデータ、赤线はハワイマウナロア岛で観测された1958年以降のデータを示す。20世纪以降の颁翱2浓度の上昇が过去80万年间に见られなかったレベルであることが明らかにわかる。
© 2020 吉森正和(元データはアメリカ大気海洋庁およびスクリプス海洋研究所のウェブサイトより取得)
 

东京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授を含む国际研究チームは、4年をかけて平衡気候感度(大気中颁翱2浓度倍増时の地球全体の地表気温上昇量)の评価を行い、様々な証拠を组み合わせることでその推定幅を导きました。その结果は、2.6―3.9℃となり、これまでの滨笔颁颁(気候変动に関する政府间パネル)报告书の推定よりも明らかに狭くなりました。

地球温暖化で地表気温が何℃上昇するかは、将来の颁翱2排出シナリオと気候システム自身の特性によって决まります。后者は、理想的に大気中颁翱2濃度を倍にしたときの平衡状態における気温上昇量―すなわち気候感度―で表されますが、この値に幅があることが将来の温暖化レベルに不確実性をもたらしています。気候感度を最初に推定した、1979年の米国National Research Councilの報告書以来、感度の幅は約3℃と広いままで、最新のIPCC第5次評価報告書では1.5―4.5℃となっています。

今回、ニューサウスウェールズ大学、英国気象局、ワシントン大学、リーズ大学、东京大学、エジンバラ大学、狈础厂础、ローレンスリバモア国立研究所などの研究者が主导する総势25名の気候科学者による研究チームは、复数の証拠を组み合わせて用いることで、気候感度の幅を狭めることに成功しました。具体的には、20世纪以降の観测された気温データ、氷期など过去の気候における気温変化の推定、全球気候モデルによるシミュレーション、卫星観测データや云の详细な数値モデルから得られる気候システム内部の物理プロセス理解などに基づく気候感度の推定を复数行い、统计理论を用いてそれらを重ね合わせて统合的に気候感度の幅を推定しました。その结果、2℃よりも低い、あるいは4.5℃よりも高い気候感度の可能性は非常に低いことが明らかになり、结果として滨笔颁颁报告书を含む过去の评価よりも気候感度の不确実性が大きく低减されました。

今回の成果は、気候科学コミュニティが総力を挙げて取り组んだことで、40年以上変わらなかった気候感度の推定幅を狭めることができたことを示しており、科学的な意义はもちろん、パリ协定に基づくグローバルストックテイク(各国の颁翱2排出削减の见直し)にも影响する点で、社会的意义があります。

本論文の筆頭著者であるSteven Sherwood教授(ニューサウスウェールズ大学)は、「気候感度の推定幅を狭めることは、1979年のチャーニ―らによる最初の報告書以来の科学的挑戦でした」と話します。 論文で、物理プロセス理解に基づく気候感度の推定を主導した渡部教授は、「この評価のきっかけは、イタリアの国際学会でのランチ後の雑談でした。それから4年もかかるとは思っていませんでしたが、この成果は温暖化の基礎研究としてマイルストーンになるでしょう」と話します。さらに、波及効果について「2021年公開予定のIPCC第6次評価報告書に対しても大きな貢献になるはずです」と述べています。また、論文の共著者の一人でオーストラリア国立大学のEelco Rohling教授は、「専門の異なる国際的なチームが時間をかけて協力することで、科学の厄介な問題を解きほぐすことができたよい例だ」と評価し、「世界の政策決定者たちも、温暖化の最悪のシナリオに先んじて行動するために、同じ精神で協力しあうことができるはずだ」と話しています。

论文情报

Sherwood, S., M.J. Webb, J.D. Annan, K.C. Armour, P.M. Forster, J.C. Hargreaves, G. Hegerl, S. A. Klein, K.D. Marvel, E.J. Rohling, M. Watanabe, T. Andrews, P. Braconnot, C.S. Bretherton, G.L. Foster, Z. Hausfather, A.S. von der Heydt, R. Knutti, T. Mauritsen, J.R. Norris, C. Proistosescu, M. Rugenstein, G.A. Schmidt, K.B. Tokarska, M.D. Zelinka, "An assessment of Earth’s climate sensitivity using multiple lines of evidence," Review of Geophysics: 2020年7月22日, doi:10.1029/2019RG000678.
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