総合文化研究科?川喜田敦子准教授が日本ドイツ学会奨励赏を受赏
大学院総合文化研究科地域文化研究専攻の川喜田敦子准教授(ドイツ?ヨーロッパ研究センター长)が、2019年度日本ドイツ学会奨励赏を受赏しました。本赏は、ドイツ语圏地域を対象とし、着书として発表された学术研究のうち、将来性に富む优れた研究业绩を顕彰し、「ドイツ语圏に関する学际的な学术研究」の発展に资することを目的として満45歳以下の研究者に与えられるものです。
受赏作:川喜田敦子着『东欧からのドイツ人の「追放」 二〇世纪の住民移动の歴史のなかで』(白水社2019)
本书のテーマであるドイツ人の「追放」とは、第二次世界大戦后に东欧一帯のドイツ系住民が、领土を失って小さくなったドイツへと强制的に移住させられたことを指します。本书は、ヨーロッパにおける国民国家形成と住民移动の长い歴史のなかにこの强制移住を位置づけ、この経験が今日の世界における人の移动と共生にどのような示唆を与えうるのかを考えようとしたものです。东欧からのドイツ人の「追放」という、长らく一国史の视点から语られてきた事象を広くヨーロッパ史的な次元に位置づけようとする姿势が评価されました。
関连ページ:日本ドイツ学会奨励赏の记録
関连ページ:『东欧からのドイツ人の「追放」』(白水社)