神経生理学分野 狩野方伸教授が日本学士院赏を受赏
2023年3月13日、狩野 方伸 教授(大学院医学系研究科 機能生物学専攻 神経生理学分野、ニューロインテリジェンス国際研究機構)が「神経回路の活動依存的機能調節の研究」で日本学士院賞を授与されることが決定しました。
日本学士院における授赏制度は、明治43年に创设され、学术上特にすぐれた论文、着书その他の研究业绩に対して授赏を行うものです。
<日本学士院賞 受赏理由>
研究题目:神経回路の活动依存的机能调节の研究
狩野 方伸 教授は、発達期の小脳の登上線維とプルキンエ細胞の間のシナプス刈り込みの活動依存的調節機構を追求し、生後発達期に過剰なシナプス結合が除去され、有用な結合が強められて機能的な神経回路が完成する仕組みを解明しました。また、シナプス後部の神経細胞の活動が過剰になると、内因性カンナビノイドが神経細胞外に放出され、シナプス後部から前部に“逆向き”に作用し、その受容体を介してグルタミン酸などの神経伝達物質の放出を抑えることを発見しました。さらに、運動学習の基盤の一つと考えられる小脳の興奮性シナプスの長期抑圧の分子機構を解明し、抑制性シナプスに長期増強が起こることを発見して、興奮性シナプスだけでなく抑制性シナプスにも長期シナプス可塑性が生じるという概念を確立しました。このように狩野教授は、神経回路発達、シナプス伝達調節、シナプス可塑性の基本原理を解明し、この分野の発展に世界的な貢献をしました。
日本学士院における授赏制度は、明治43年に创设され、学术上特にすぐれた论文、着书その他の研究业绩に対して授赏を行うものです。
<日本学士院賞 受赏理由>
研究题目:神経回路の活动依存的机能调节の研究
狩野 方伸 教授は、発達期の小脳の登上線維とプルキンエ細胞の間のシナプス刈り込みの活動依存的調節機構を追求し、生後発達期に過剰なシナプス結合が除去され、有用な結合が強められて機能的な神経回路が完成する仕組みを解明しました。また、シナプス後部の神経細胞の活動が過剰になると、内因性カンナビノイドが神経細胞外に放出され、シナプス後部から前部に“逆向き”に作用し、その受容体を介してグルタミン酸などの神経伝達物質の放出を抑えることを発見しました。さらに、運動学習の基盤の一つと考えられる小脳の興奮性シナプスの長期抑圧の分子機構を解明し、抑制性シナプスに長期増強が起こることを発見して、興奮性シナプスだけでなく抑制性シナプスにも長期シナプス可塑性が生じるという概念を確立しました。このように狩野教授は、神経回路発達、シナプス伝達調節、シナプス可塑性の基本原理を解明し、この分野の発展に世界的な貢献をしました。