地域に学び、日本を知るフィールドスタディ型政策协働プログラム | 広报誌「淡青」35号より
実施日: 2017年09月08日
淡青色のローカルプロジェクト5
地域に学び、日本を知る
フィールドスタディ型政策协働プログラム
地方自治体とオール东大による现地活动型连携事业
东京大学は、学生を主役とする新しいプログラムを开始しました。地方自治体と手を组み、社会的课题に果敢に挑戦する人材を育成しようというものです。賛同してくれたのは、北は青森、南は鹿児岛までの10県。45人の学生が参加し、多くの教职员の支援を受けて进むプログラムの一端を、県の皆さんのコメントつきで绍介します。
ワークショップ当日、ひと足先に宫崎県に出発する学生に石井理事?副学长からメッセージが渡されました。 |
鸟取県チームのテーブル。汤梨浜町のマスコット「ゆりりん」も话题になっていました。 |
1年をかけて取り组むこのプログラムは、まず、地方自治体が抱えている课题を投げかけてもらうことから始まります。それを受けた学生は、担当教员や仲间とともに6回に及ぶワークショップを行い、参考资料にあたるなどして事前调査を行った后、担当する地域に滞在し、现场を奔走しながら现状を体験?把握します。そして、大学に戻り、自ら対策を考えるとともに、今度は学内の知见を有する教职员间を奔走しながら、问题解决の糸口を探り出します。こうした、事前调査&谤补谤谤;现地活动&谤补谤谤;事后调査のサイクルで、问题解决の道筋の提案につなげるわけです。
7月13日には5回目のワークショップが本郷で行われ、各県を担当する学生3~6人が担当県ごとの分科会に分かれて事前の协议を繰り広げました。高知県のテーブルでノート笔颁を开いていた叁浦骏人さん(文滨)は、コミュニティデザインのゼミで绍介されたのがきっかけでプログラムに志愿。高知県を选んだのは、「自分にとって一番知らない土地で、完全アウェイの状况に身を置きたいと思ったから」だとか。向かいの席で现地滞在时の旅程を练っていたのは、高柳佳织さん(工学部)。世界の贫困をなくす、という将来の大きな目标に近づくため、「様々な现场によそものとして入る训练がしたい」と考えて参加したそうです。
「奔走」をキーワードに东大の学知と地域を学生が结ぶこの试みは、活动の真っ最中。地域と学内を走り回っている若者たちをご支援ください。
活彩あおもり 青森県 ●十和田市 自然保护と利活用を両立する共生社会づくり ●五所川原市 サイクルツーリズムによる観光振兴 |
「今回、日本一の大学と青森をリンクさせる好机だと思って参画しました。理论先行型の学生が多いのかと思っていましたが、违いました。话してみると、むしろ気持ちで动いてくれる若者たちだと感じます。私たちには若い力が必要です。ケッパレ(がんばれ)、东大生!」 |
鈴木 秀さん 青森県企画政策部 地域活力振兴课 |
ほっと石川 石川県 ●珠洲市 芸术祭から里山里海地域の未来を展望する ●能登町 「イカの駅」の体験メニューなどを提案 ●能登町 のと鉄道と能登の资源を活用した魅力向上 |
「东大生の印象は「热意があって面白い」。彼らとなら课题に対してともに挑戦したくなります。海に潜ったり、祭りに参加したり、いろいろな能登を体験してほしいですね。メッセージは「まんでーもっしーとこやし楽しまんかいね」(とても楽しいところだから~)です」 | 灰谷贵光さん 石川県能登町 企画财政课 地域戦略推进室 |
幸福日本一ふくい 福井県 ●経営参画型インターンシップ ●地域おこし活动の企画?実践 ●地域贡献スキームの検讨 |
「东大生はよく勉强しているし、热い思いがあると感じます。まじめなだけでなく、思いをしっかり言叶にしてくるという印象も。东京に住みながら福井とつながって継続的に课题を解决するスキームづくりという难しい课题もクリアしてくれるかも、と期待しています」 | 冈本圭史さん 福井県総合政策部 ふるさと県民局 若者?定住支援课 |
富士の国やまなし 山梨県 ●南アルプス市芦安地区、甲州市大和地区、笛吹市芦川地区 过疎地域の魅力再発见と地域活性化 |
「学生さんたちは、好青年だな、よく勉强しているな、という印象です。やる気がひしひしと伝わってきます。社会やビジネスに染まっていない视点での提案、直感したことをそのまま提案することを期待しています。山梨と东京をつなぐパイプ役になってください」 | 米山太介さん 山梨県南アルプス市 市民部芦安 窓口サービスセンター |
しあわせ信州 长野県 ●戸仓上山田温泉 老舗温泉街の活気を取り戻せ |
「学生に参考情报を送ったら、すぐに知识量で追い越され、さすが东大生!と感心しました。また、フットワークの軽さにもビックリ!お祭りがあるよと言ったら、全员が駆けつけてくれて地元の方々と一绪に盛り上げてくれました。私も知らないキーパーソンを见つけてほしいです!」 | 仓根明徳さん 长野県 建设部都市? まちづくり课 |
ええとこやんか叁重 叁重県 ●尾鷲市九鬼町 渔村の未来をつくる市民大学设立の支援 |
「ワークショップでは资料を的确にまとめていて、东大生はやはり优秀だと思いました。都会育ちの若者が现地に来るとギャップを感じるかもしれませんが、彼らが地元の人と话すだけでも地域は元気になるはず。东大生と住民の双方に新しい発见があることを期待します」 | 今西康裕さん 叁重県 地域连携部 南部地域活性化局 |
小さくても胜てる 鸟取県 ●汤梨浜町 颁颁搁颁※形成に向けた提案と地域の魅力発信 ※Continuing Care Retirement Communityの略。 |
「颁颁搁颁を知っていて、兴味を示してくれたこと自体うれしいです。少子高齢化?人口减の问题をきちんと捉えていたのはさすがです。せっかくの机会ですから、「生涯活跃のまち」を目指す汤梨浜町の现场に入り込み、地方创生の実践にまで踏み込んでほしいですね」 | 伊藤晶子さん 汤梨浜 まちづくり株式会社 |
高知家はひとつの大家族やき。 高知県 「集落活动センター」の活动に関するフィールドワーク ●佐川町 林业&迟颈尘别蝉;ものづくり&迟颈尘别蝉;観光の连携体制に向けた提案 ●越知町 越知町キャンプ场を核とした地域活性化 |
「一次产业が中心となる高知では、中山间地にあるコミュニティの活性化が重要です。県内の集落活动センターの活动を続けていくため、外からの视点、若い人の知恵を贷してほしいと思います。学生さんの日程案を见たら休日0で组んでいて、热意を感じました!」 |
樋口裕也さん 高知県中山间 振兴?交通部中山间 地域対策课 |
日本のひなた 宫崎県 ●綾町 ユネスコエコパークの知名度アップ ●椎叶村 平家落人伝説の村を持続可能社会にするモデル构筑 |
「东大生は予想通り头がいいですね。予想と违ったのは接しやすかったことです。もっと気むずかしいイメージを持っていましたけど。私たちは手詰まり感を持っています。东大の头脳を借りて「どげんかせんといかん」この现状を打破する突破口を见つけたいですね」 | 儿玉良次さん 宫崎県綾町役場 ユネスコエコパーク 推进室 |
新しい力强い鹿児岛を目指して 鹿児岛県 肥萨おれんじ鉄道を活かした地域づくり |
「いいものがあっても地元の人は気づきにくい场合があります。鉄道沿线を歩いたり、地元の人とやりとりをして、いいものを掘り起こしてもらいたいです。おれんじ鉄道を活かした地域づくりに何かひねり出してくれそうな雰囲気を感じています。キバレ、东大生!」 | 上片野柳二さん 鹿児岛県 企画部交通政策课 |
玄田有史(社会科学研究所教授) | 青森県、鹿児岛県 |
宇野重规(社会科学研究所教授) | 叁重県、高知県 |
五百旗头薫(法学政治学研究科教授) | 石川県、福井県 |
小国喜弘(教育学研究科教授) | 长野県、宫崎県 |
阿部祐子(产学协创推进本部プログラムオフィサー) | 山梨県、鸟取県 |
4月 | 参加自治体によるオリエンテーション |
6月~7月下旬 | ワークショップ(6回程度) |
8月~9月 | 现地活动【地域奔走】(概ね8月20日~9月20日内を想定) |
10月~12月 | 事后调査【学内奔走】(活动地域と大学を繋ぐ活动の実施) |
12月 | 课题解决の道筋提案の着手 |
1月 | 道筋提案について、学内の専门知によるブラッシュアップ |
3月 | 报告会 |
※本记事は広报誌「淡青」35号の记事から抜粋して掲载しています。笔顿贵版はをご覧ください。
4月に記者会見で手を合わせる、(左から)岡崎鸟取県東京本部本部長、西川福井県知事、五神総長、石井理事?副学長、玄田社会科学研究所教授。