世界の卒业生绍介2/ゲーム理论の本场で准教授となった菅谷拓生さん|広报誌「淡青」34号より
実施日: 2017年03月07日
文系から理系、ビジネスから学究、芸术から政策と縦横无尽に地球规模で活跃する东大卒业生14名の姿から、世界と共にある东大を浮き彫りにします。
ゲーム理论の本场を目指して海を渡った経済学者
菅谷拓生さん Takuo Sugaya
スタンフォード大学 准教授
2007年経済学研究科修士课程修了(2004年度総长赏受赏)
スタンフォード大学 准教授
2007年経済学研究科修士课程修了(2004年度総长赏受赏)
教养学部后期课程から経済学研究科に进み、プリンストン大学で笔丑.顿を得た菅谷さんは、现在スタンフォード大学の経営大学院で准教授として教育?研究活动を行っています。専门はゲーム理论。ミクロ経済学の代表的な分野です。
「たとえば、同じ业界の公司同士はときに协力して価格をつり上げる行动、谈合を行います。最近私が着目しているのは、1990年代に见られたビタミンに関する谈合で成否を分けた条件。そうした状况下で长期的関係に基づいてどんな协调行动が见られるのかを数学的モデルで分析する研究を行っています」
教育活动の面では、博士课程の学生3~4人の论文指导を担当し、修士の学生约50人にミクロ経済の授业を行う立场。授业评定で「英语が闻き取りにくい」と书かれたことがあり、今でも必ず一度リハーサルをしてから授业に临む、と准教授。言叶の苦労があってでも海外に渡ったのはなぜでしょうか。
大学时代の菅谷さん
初めてアメリカに行ったときの一枚。
「ゲーム理论の世界ではプリンストン、イエール、スタンフォードが叁本の指に入る研究のメッカだからです。研究科の先生や同期のほとんどがアメリカに留学していたという环境にいるうち、私も自然とそういう気持ちになっていました」
欧米での知名度が低いと言われがちな东大ですが、経済学の分野ではさにあらず。特にスタンフォードでは东大出身の理论経済学者が何人も活跃してきた歴史があり、その系谱に名を连ねる一人が菅谷さんなのです。海外生活が10年目を迎えた昨年には、プリンストン时代にともに経済学を学んだニューヨーク出身の女性と结婚し、ますますモチベーションが上がる准教授。日本の大学に戻るという选択肢はもうない?
「妻は日本语が全然できないので、日本に移り住むのは结构ハードルが高いですね。私の场合、あと2年でテニュアトラックの审査を受けることになるので、その结果次第ですが」
もし东大が菅谷さんと密な协调行动を取りたいならば、日本语が话せない人でも暮らしやすいキャンパス环境を2年以内に実现する必要がありそうです。
おまけ蚕&础
东大时代にやっていたサークルは?
「フィロムジカ交响楽団です。2年生のときは副団长でした」
担当していたビオラについて一言を。
「バイオリンほど派手ではない点が自分に合っていると思う」
东大で好きだった场所は?
「赤门総合研究栋の院生部屋と、驹场のキャンパスプラザ」
アメリカの大学と比较して东大の特徴は?
「学生の质が、前者は上と下が厚く、东大は中间が厚いと感じます」
※本记事は広报誌「淡青」34号の记事から抜粋して掲载しています。笔顿贵版はをご覧ください。
「学部では川人博先生の「法と社会と人権」ゼミでやったフィールドワークが印象的でした」 写真:貝塚 純一