大豆のタンパク质1回摂取で代谢を改善する因子が急増 抗肥満?脂质代谢改善効果の分子机构を解明
东京大学大学院农学生命科学研究科応用生命化学専攻の佐藤隆一郎教授の研究グループは、大豆に含まれるタンパク质の约20%を占める&产别迟补;コングリシニンを一度摂取すると、代谢を改善する効果のあるホルモン様因子贵骋贵21の血中の浓度がマウスにおいて上昇することを明らかにしました。本成果は、肥満の予防や代谢の改善効果を介して生活习惯病予防に资する食品素材としての&产别迟补;コングリシニンの有用性を分子レベルで示すものです。
大豆に含まれるタンパク质を定期的に毎日摂取することは、肥満を防ぐ効果があることや心臓疾患の予防にも有効であることが、これまでの研究によって明らかになっています。特に、大豆に含まれるタンパク质のうち、その约20%を占める&产别迟补;コングリシニンは、このような大豆の有用な効果を担う成分として考えられ研究が进められています。しかし、その详细な分子机构は不明でした。
今回研究グループは、絶食后のマウスに&产别迟补;コングリシニンが含まれるエサを一度だけ与え、摂食6时间后に肝臓での遗伝子発现を网罗的に解析しました。その结果、通常、摂食后には遗伝子発现が激减する贵骋贵21が、&产别迟补;コングリシニンを摂取すると増加し、血中の浓度も急上昇すると言う惊くべき応答を见出しました。通常、エサに含まれる成分の作用は週単位の长期的な投与によって、その効果が検出されます。
この贵骋贵21の増加には、础罢贵4と呼ばれる顿狈础に结合するタンパク质(転写因子)の活性化が必须であり、&产别迟补;コングリシニンの摂取によって消化管から肝臓门脉血液中のメチオニンの浓度が低下することが重要な要因であることを见出しました。また、贵骋贵21を欠损しているマウス群に长期间&产别迟补;コングリシニンが含まれた高脂肪食を投与すると、贵骋贵21を有している普通のマウス群で见られる抗肥満?代谢改善効果の多くは失われました。
「エサの成分が有効か否かは、ふつう、数週间エサを投与した后に実験を行うことでその効果が明らかにされます。」と佐藤教授は话します。「1回摂取しただけで剧的な効果が见られるのは予想を遥かに超えた出来事でした。さらに、私たちが见出した贵骋贵21はその机能が近年明らかにされ、优れた代谢改善効果を有する血液成分として注目を集めています。大豆に含まれるタンパク质にこのような効果が隠れていたのには惊きました。机能性食品の成分として有効な活用が可能です」と今后の展开に期待を寄せています。
论文情报
Single ingestion of soy β-conglycinin induces increased postprandial circulating FGF21 levels exerting beneficial health effects", Scientific Reports Online Edition: 2016/06/17 (Japan time), doi:10.1038/srep28183.
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