
书籍名
Arts, Creativities, and Learning Environments in Global Perspectives, Volume: 7 Arts-Based Methods in Education Research in Japan
判型など
272ページ、ハードカバー
言语
英语
発行年月日
2022年3月15日
ISBN コード
978-90-04-51413-3
出版社
Brill
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本书は、日本におけるアートをベースにした教育実践と研究の状况を世界へ発信することを目指した论文集である。教育学、社会学、认知科学、神経科学など多様な学问领域の研究者が、大学、高校、小学校、幼稚园、博物馆、放课后プログラムなどさまざまな场で行った実践を绍介しつつ、アート教育という捉えがたい事象を研究の俎上に乗せる方法论についても模索している。
本書の成立には大きく二つのことが関わっている。一つは、1990年代にアメリカの美術教育の文脈で提唱され、2010年前後から質的研究の一形式とみなされるようになったアートベース?リサーチ (Arts-Based Research:ABR) が、近年日本の研究者によってさまざまに展開されていることである。海外の先進的研究を受容する段階から日本での実践を発信する段階になったと言ってよい。もう一つは、2019年5月に設立されたの活動である。学内7つの研究科の協働により、アート実践と学術研究との融合が目指され、全学の学生を対象として芸术実践の授業が行われている。
全11章の内容を分けることはしていないが、ゆるやかに叁つのパートに分けられる。
I. (第1章から第4章) アートを教育や研究に組み込むアートベース?リサーチによって、新たな教育?研究をデザインする可能性を論じる。
II. (第5章から第8章) アートを専門としない学生がアート実践に参加してアーティストと協働することで、アーティストの創造的思考を学び、学生の創造活動にアーティストも触発されるアート教育の可能性を論じる。
III. (第9章~第11章) 演劇ワークショップやシナリオ作りを通して、異なる文化や自他の感情を、身体を通して深く理解する実践を紹介し、演劇による人間の存在論的?認識論的変容を論じる。
アートを教育や研究に组み込むことの意义はどこにあるのか。本书の各章の叙述から以下の5点が见えてくる。
(1) アートは身体的?感覚的経験であるゆえに、自己と自己を取り巻く他者や世界を私たちがどう知覚しているかということを顕わにすることができる。
(2) アートの制作や鑑賞は、個々人に固有な経験である。それゆえ、一般的な理論を実践に適用するのではなく、個々人に固有な経験や考えを教育に組み込むことが可能になる。
(3) アート表現は何らかの形で形象化される。形になったものを見ることで自分の感じていたことを省察する手がかりにもなり、また他者と共有可能になることで相互の触発が生じる。
(4) アート作品には、歴史や文化、社会の価値観などが埋め込まれている。アートを介して、既存のものの見方が問い直され、異なる文化や他者理解が可能になる。
(5) アート実践は、目指すものがあったとしても、その通りにならない。未規定性、流動性、多義性を特徴とする。それゆえアート教育は、既存の定型化された教育とは異なる新しいパラダイムを提出できるし、アートにおける創造的思考は、不確実な時代における知的テクニックにもつながっていく。
本書を書いたことで、新たに見えてきた課題もある。例えば、アートの領域ごとに分かれている研究をどう接続していくか、アートをベースにした教育の質をどう評価していくか、それぞれの学問分野にアートを組み込むだけでなく、それらを相互にどう交流させていくかなどである。こうした点は東京大学芸术機構が今後進めていく研究活動でも考慮されるべき点であろう。
(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 教授 岡田 猛 / 2023)
本の目次
関连情报
シンポジウム 「Arts-Based Methods in Education Research in Japan ー日本におけるアートに基づく教育研究ー」 (日本認知科学会芸术と情動分科会 / 東京大学芸术創造連携研究機構 2023年3月18日)