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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

淡いカラフルな表紙

书籍名

心理职の学びとライフキャリア 働くことと生きること

着者名

判型など

304ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2022年7月12日

ISBN コード

978-4-13-012119-4

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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日本の一般社会にカウンセリングが浸透し始めてから四半世纪近くなりつつある。现代の子どもたちにとっては、学校にスクールカウンセラーがいたり、病院に心理职がいることが珍しくなくなってきている。このような中、中高生の中には大学进学を考える时に「心理学を学びたい!」と思ったり、将来の职业を考える时に「カウンセラーになりたい!」と思う人もいるのではないだろうか。
 
そう思った人は、心理职になるためには何が大事なのか、どんなことを学ぶのかを知るために、临床心理学について书かれた成书を手に取るかもしれない。それらの书籍を読んで、临床心理学とは何かについてはある程度は理解できるであろう。しかし、少し冷静になって考えてみてほしい。临床心理学に関心があるということと、自分が心理职になり、心理职といて働くことは必ずしも同じではない。つまり、心理职として働くということはどういうことなのか、あるいは职业人として心理职として生きる人生とはどういうものなのかについて、どのくらい理解できているであろうか。
 
しかし、心理职として働くということ、生きるということがどういうものであるのかについて、现状では十分な研究はなされていない。笔者は元々働くことや思うように働けない状态に関心を持ち、个々人がその人の人生をいかにして自分らしく生き抜けるかを研究のテーマとしており、心理职としてはカウンセリングの中で働くことや生きることにまつわる相谈を受けている。しかし、心理职にとって、働くことや生きることは他人ごとではない。心理职自身がどのように働き、どのように生きているか、その生々しいリアリティを自らが生きていることを、笔者自身の个人的体験を基に提示する必要があるのではないか、との思いから本书を执笔した。
 
本书は4部から构成されており、各々の部は心理职として「あること」「すること」「働くこと」「生きること」をテーマとしている。各部で、临床心理学のコンテンツの整理や、笔者自身のライフキャリアの歩みを绍介しているが、最后には、これら4つが実は一つの环となって相互に関连していることを提示した。多くの成书が「すること」に焦点化する中、本书ではその基础となる「あること」について丁寧に述べた上で、「すること」として临床心理学の现状を俯瞰し、「すること」を身に着けて「働くこと」に発展するとともに、それは心理职が自分自身を「生きること」につながり、そしてそれが心理职の「あること」につながるという円环的な関係性を示した。知识としての临床心理学ではなく、人としてあることが心理职としてあることにいかにつながるか、その生々しい一端を垣间见ることが、将来を展望する中高生や大学生の指针の一つになれば幸甚である。
 

(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 教授 高橋 美保 / 2023)

本の目次

はじめに

第滨部 心理职として&濒诲辩耻辞;あること&谤诲辩耻辞;

第1章 人と向き合うということ
 1.まずはお伝えしておきたいこと
 2.対人支援の基础──人としてのリスペクト
 3.他者とともに生きるということ──自分と违うものを理解する
 4.问题を理解する视点──横轴、縦轴
 5.人が生きるとはどういうことか──生涯を俯瞰する
 6.クライエントが生きる世界を理解する

第2章 その人が生きることを支えること
 7.思い通りに生きられないこと
 8.思い通りに生きられない中で、あるものを観ること
 9.人が生きることを支援する視点 (1) ──精神医学との違い
 10.人が生きることを支援する視点 (2) ──臨床心理学の視点
 11.心理支援で人を支えるということ
 12.クライエントとの距离?関係性

第滨滨部 心理职として&濒诲辩耻辞;すること&谤诲辩耻辞;

第3章 人を支えるための基本的枠组み
 13.问题とは何か
 14.心理アセスメント
 15.心理支援の枠组み 
 16.心理支援の始まり──支援の基本的流れ
 17.心理支援のプロセス──ケースマネジメント 

第4章 人を支えるための心理疗法
 18.人とかかわる基础技能 
 19.心理疗法の発展とパラダイム  
 20.个人へのアプローチ  
 21.システムへのアプローチ  
 22.东洋的アプローチ  
 23.心理支援の多様な形  

第滨滨滨部 心理职として&濒诲辩耻辞;働くこと&谤诲辩耻辞;

第5章 现场で働くために
 24.现场に入る 
 25.心理职のイメージ 
 26.组织的构造と求められる役割を理解する 
 27.职场で心理职の専门性を活かす 

第6章 现场で协働するために
 28.职场で协働するために 
 29.心理职间の连携  
 30.外部の専门职との协働  
 31.関係法规?行政の知识  
 32.専门职の伦理  
 33.研究の必要性  

第滨痴部 心理职として&濒诲辩耻辞;生きること&谤诲辩耻辞;

第7章 心理职というキャリアを歩む
 34.心理职のキャリア  
 35.心理职の就职活动  
 36.心理职の継続的学びと职业的発达  

第8章 自分自身のライフキャリアと心理职
 37.心理职になるというキャリア选択 
 38.心理职のライフとキャリア 
 39.自分の人生を生きる 
 40.自分を守る 

おわりに

関连情报

東京大学大学院教育研究院 臨床心理学コース 高橋研究室

 
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