
书籍名
日本古代の地域社会と行政机构
判型など
466ページ、础5判
言语
日本语
発行年月日
2019年1月28日
ISBN コード
9784642046503
出版社
吉川弘文馆
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
奈良?平安时代の地域や社会と行政机构との関係を扱った四つの研究テーマについて、これまでに私が执笔した研究论文を収録しました。
第I部は、奈良時代から平安時代前期にかけての郡司、平安時代中期の国衙雑色人 (こくがぞうしきにん) などを取り上げ、その地域の有力者たちが、国や郡などの地方行政機構の実質的な担い手としてどのような振る舞いを見せ、それが社会と国家支配の歴史的変化といかに関わるかを論じた内容です。郡司に任命されるには、父祖代々がその地位を継承してきたという意味の「譜第」が重視されました。そうした譜第の優劣が、父祖代々の郡司就任者の人数で順位付けられることを明らかにしたことで、関係史料の解釈を一歩進めることができました。また、地域の有勢者である国衙雑色人が国?郡双方の行政の担い手となったことで、国と郡の行政機構が一体化するという見方を提示しました。
第II部は、馬を育成するための牧 (牧場) を取り上げ、地域における牧の経営の担い手に目を向けることで、古代の牧の制度と実態について、奈良時代以前から平安時代にいたる連続性の中で論じたものです。大学院生の時のゼミでの発表がもととなり、史料の新発見という感激の機会に恵まれた思い出があります。古代の牧は、甲斐?武蔵?信濃?上野の四箇国におかれた御牧 (みまき) が有名で、ほかにも日本各地に設置されていました。牧の存在は、地域の歴史の展開と密接に関わります。このテーマを得たことは、今に至る私の研究の機会を拡げてくれる糧ともなりました。
第III部は、額田寺という寺院とその周辺の寺領?景観を描いた「額田寺伽藍幷条里図 (ぬかたでらがらんならびにじょうりず)」(国宝) と呼ばれる奈良時代の地図(絵図)について論じた内容です。額田寺は奈良県大和郡山市額田部地域に所在し、額安寺 (かくあんじ) として現在まで受け継がれています。史料编纂所での担当業務として、荘園絵図の図版?史料集の編集を分担したことから研究テーマとなったものです。傷みのひどい麻布に描かれた地図の調査と復元作業の報告、そして研究利用のための前提となる基礎的解析の成果を示したものです。奈良時代に同図作成の基礎データとして、当時の行政書類がどう利用されたかといった点も検討しました。当時の地図を読み取るためには、方位?縮尺がどのポイントでも正確?均一という、現代人の頭に染み付いた「地図の観念」を解き放つことが必要で、その経験はたいへん刺激的です。
第IV部は、奈良時代の官司の一つである東大寺の写経所で実務に利用された後に不要となり、正倉院宝庫に放置された結果、現代まで伝来することとなった正倉院文書を扱い、解析の手法とその成果を示した内容です。正倉院文書は総数1万点ともいわれる大規模史料群で、1200年以上前の行政実務書類の実物が大量に残されていることは世界的にも稀有な事例です。史料编纂所はその調査を120年あまり継続して実施しており、私もそれに参加して35年になります。残された書類?書面から古代の行政機構の業務処理の実態を解析する手法として <書類学> の立場を提唱するとともに、解析の実際について論じました。
歴史を解き明かす楽しみは人それぞれだと思います。私は、歴史の展开の実际をできる限り具体的に説明付け、人々の経験と日常の积み重ねの过程として理解したいという思いを持っています。そして、これまで谁も気が付くことのなかった事実とめぐりあい、新たな理解が浮かび上がってきた时のぞくぞくするような感覚を味わうこと、それこそが至福の时、史家の醍醐味であると感じています。
(紹介文執筆者: 史料编纂所 教授 山口 英男 / 2020)
本の目次
第滨部 国郡行政机构と地方政治社会
第1章 郡领の銓拟とその変迁―任用関係法令の再検讨―
第2章 十世纪の国郡行政机构―在庁官人制成立の歴史的前提―
第3章 地域社会と郡司制
第滨滨部 牧の制度と社会
第1章 八?九世纪の牧について
第2章 文献から见た古代牧马の饲育形态
第滨滨滨部「 额田寺図」の作成と行政机构
第1章 额田寺伽蓝并条里図の復原をめぐって
第2章 额田寺伽蓝并条里図额田寺并条里図の基础的考察
第3章 额田寺伽蓝并条里図の作成过程について―寺领认定と额田寺図―
第4章 古代荘园図に见る寺域の构成―额田寺の伽蓝と寺领―
第滨痴部 书类の机能と业务解析
第1章 正倉院文書の <書類学>
第2章 帐簿と木简―正仓院文书の帐簿?継文と木简―
第3章 正仓院文书の継文について
あとがき
初出一覧
索引