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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

山吹色の表紙にピラミッドの三角模様

书籍名

ミュオグラフィ ピラミッドの謎を解く21世紀の鍵 = Muography

着者名

田中 宏幸、 大城 道則

判型など

352ページ、四六判、并製

言语

日本语

発行年月日

2017年9月

ISBN コード

978-4-621-30194-4

出版社

丸善出版

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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キロメートルに及ぶ岩盤をも透過する素粒子ミュオンは地球上至る所に降り注いでいます。この素粒子を使った巨大物体の透視技术はミュオグラフィと呼ばれています。ミュオグラフィの原理はレントゲン写真と同じですが、X線の代わりにミュオンを使うところが違います。ミュオグラフィはユビキタスです。世界中どこでも同じ装置で透視をすることが可能です。セーフティ、エネルギー、文化遺産等、世界各国が有する問題にユニバーサルに取り組むことができます。これまでも、火山、ピラミッド、原発などの透視が試みられてきました。
 
古代エジプトにおけるピラミッドの建造は今でも多くの谜に包まれています。私たちにとって确実なことは高さ百メートルを超える巨大な构造物がかつて人类によって建造されたという事実のみです。この巨大さゆえに古今东西人々の兴味を引き付け、建造目的、建造方法などについて、様々なストーリーが展开されてきました。そこに大きな役割を果たしたのが、ピラミッドの歴史的进化、そしてピラミッドの高さ、底辺、勾配、容积などの実测可能な事実です。もし、ミュオグラフィがこれらの事実に新たな事実を付け加えることができれば、既知の事実と组み合わせ、ピラミッドの新たな描像制作活动に参加できるかもしれません。
 
ミュオグラフィを用いると巨大物体の質量を測定することができます。ピラミッドには平均何トンの石灰岩が何百万個使われたということをよく耳にしますが、この数字は推測であり測定されたものではありません。ピラミッドの建造に莫大な量の石材が使われたことは疑いようのない事実ですが、それが具体的にどれくらいの量なのかについては想像の域を出ません。ピラミッドの重量測定はピラミッド建造の本質に迫れるかもしれません。ピラミッドの重量が想定されていたよりも重いか、軽いかであれほど巨大な建造物が単純な労働のみで造られていたのか? 古代エジプト人は早く造りたいとか、簡単に造りたいと考えていたのか? ピラミッド建造は一種の宗教行事のようなものであったのか? などの疑問に新たな議論を呼ぶことが可能だからです。
 
东京大学が世界に先駆けて成功させた火山透视がイタリア、フランスの火山透视へと波及して、今では火山以外の様々な问题にミュオグラフィが适用され始めています。本书ではミュオグラフィの适用例を原理と共にレビューするとともに、现段阶で分かっている范囲においてピラミッドの进化を纽解き、最终的にクフ王のピラミッドと并ぶギザのもう一つの大ピラミッドである「カフラー王のピラミッドの重さを计る」という、これまで谁もが试みることがなかった问题に挑戦します。ピラミッド研究に対する新たな可能性、そしてミュオグラフィ自体の持つさらなる可能性を指し示すことを目的としています。
 

(紹介文執筆者: 地震研究所 教授 田中 宏幸 / 2018)

本の目次

《第1部  ピラミッド》
プロローグ
第1章  ピラミッドは「墓」なのか?
第2章  ピラミッドの持つ意味について
第3章  ピラミッド両墓制論からの視点
第4章  ピラミッドはどのようにしてつくられたのか?
第5章  ピラミッドの重さ
 
《第2部  ミュオグラフィ》
第1章  宇宙からの素粒子ミュオンで巨大物体を視る
第2章  ミュオグラフィの原理
第3章  ミュオグラフィ研究の加速
エピローグ
 

関连情报

MUOGRAPHIX


Muographers


ビルも火山も透視する可視化技术「ミュオグラフィ」は、社会にどのような恩恵をもたらすのか (NEC Business Leaders Square: wisdom 2017年9月28日)

 
ミュオグラフィとは――歴史の謎を解き明かす透視技术 (PHP Online衆知 2016年2月16日)

 
地上に降り注ぐ素粒子「ミューオン」は、無限の可能性を秘めています。(at home 教授対談シリーズ こだわりアカデミー 2013年7月)


 

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