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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙にシェイクスピアの銅像の写真

书籍名

シェイクスピア 人生剧场の达人

着者名

判型など

242ページ、新书判

言语

日本语

発行年月日

2016年6月25日

ISBN コード

978-4-12-102382-7

出版社

中央公论新社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本书は、シェイクスピアをまったく知らない読者にもわかるように、シェイクスピアの人物像や作品世界の特徴や魅力をわかりやすく解き明かした本である。
 
シェイクスピアの生きた时代を振り返り、その作品全体を通して浮かび上がる剧作家の姿に迫り、その精神世界を明らかにすることを目的とする。
 
第1章から第3章にかけて、シェイクスピアの简洁な评伝となっている。シェイクスピアの姿が谜に包まれているのは、不穏な时代ゆえのものだったということが明かされる。
 
第4章では、その劇世界の魅力を紹介する。とくに芝居を見ているときには気づかない "シェイクスピア?マジック" を解き明かす。
 
第5章では喜剧世界について解説する。喜剧世界では、道化が登场して主人公たちの愚かさを指摘するが、これは人はみな愚者であるという当时の人文主义思想に基づいている。
 
シェイクスピア作品にはオクシモロン (矛盾語法) という矛盾した表現が頻出する。なぜシェイクスピアが矛盾した表現を好むかと言えば、人間は矛盾した存在だという認識があるからだろう。こうしたほうがいいとわかっていてもそうできなかったり、好きな人を傷つけてしまったり、やってはいけないことをやってしまったりする。人間は理屈を超えた存在であり、矛盾のなかにこそ人生の危うさやおもしろさがつまっているのだ。
 
第6章では悲剧世界について解説する。悲剧は、唯一の正しさを求めるがゆえに起きる。「あれか、これか」という究极の选択を避けて、「あれもこれも」という喜剧的な许容ができれば、幸せな生き方ができるのである。
 
最终章では、シェイクスピアの哲学について语る。その作品世界を通してシェイクスピアが考え抜いた「人はどうやって生きていくべきか」といった问题は、どのように展开しているのか。「私」という主体をどう认识すればよいのか。シェイクスピアを理解すると、ものの见方は一通りではないとわかるようになる。
 
「万の心を持つシェイクスピア」(myriad-minded Shakespeare) と言われるが、それは多くの人の心に訴えかけるほど多様なものの見方が作品のなかに籠められているという意味だ。シェイクスピア自身の本心は多くの仮面の背後に隠れて見えないと言われることもある。
 
しかし、大切なのは、人生という劇場においてさまざまな役を演じるためにどのような仮面をつけるのかということであって、仮面の背後にある「真の私」など誰にもわからないと、シェイクスピアなら言うだろう。だからこそ、自分さえ知らない「私」に出会えるかもしれない - シェイクスピアの哲学を学びとった者ならば。
 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 河合 祥一郎 / 2016)

本の目次

第1章 失踪の末、诗人?剧作家として现れる
第2章 宫内大臣一座时代
第3章 国王一座时代
第4章 シェイクスピア?マジック
第5章 喜劇 - 道化的な矛盾の世界
第6章 悲劇 - 歩く影法師の世界
第7章 シェイクスピアの哲学 - 心の目で見る

関连情报

书评:
公明新聞 2016年8月22日
朝日新聞 (朝刊) 2016年8月14日
毎日新聞 (朝刊) 2016年7月31日 / 三浦雅士
日本経済新聞 (朝刊) 2016年7月24日
しんぶん赤旗 2016年6月28日
 

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