保育の质を高めるドキュメンテーション 园の物语りの探究
本书は、と、まちの保育园?こども园、そしてレッジョ?エミリア?アプローチの国际ネットワークの日本拠点である闯滨搁贰础を运営するナチュラルスマイルジャパンとの共同研究の一环として执笔されたものです。
レッジョ?エミリア?アプローチとは、北イタリアレッジョ?エミリア市の乳幼児教育のアプローチです。1990年代にアメリカ版ニューズウィーク誌に世界で最も先进的な乳幼児教育として取り上げられたことをきっかけとして世界的に注目され、それぞれの国で実践され、発展してきています。その教育学は「倾聴と関係性の教育学」とも呼ばれるように、世界に耳を倾ける子どもの学びを倾聴し、関係性の中で知を构筑していくことを重视しています。
ドキュメンテーションは、レッジョ?エミリアの教育において重要な役割を果たしています。レッジョ?エミリアの乳幼児教育の理念や制度を记した文书である『レッジョ?エミリア市自治体立幼児学校と乳児保育実践の宪章』の中に、ドキュメンテーションとは「子どもたちと実践した取り组みについて记録を生成し、収集する活动」であると述べられています。つまり、ビデオや、録音、写真、ノートなど様々な方法で行われる记録のことですが、単に実践を记録として残すというのではなく、记録を保育者、子ども、亲などが共有し、それについて対话し、子どもの学びの意味や価値を见いだすことが大事にされています。
本书では、日本の保育において、レッジョ?エミリアの哲学や実践に学びつつ、つくられたドキュメンテーションとその考え方がまとめられています。本书をまとめる际に、颁贰顿贰笔センター长であり、现在は学习院大学教授/东京大学名誉教授である秋田喜代美先生は「子ども、保育者、保护者、园にとって意味あるドキュメンテーションの质とは何か」という问いを投げかけました。まちのこども园?保育园の代表である松本理寿辉さんと园の皆さんは、その问いを探究し、「ドキュメンテーションの8の字」というモデルを生み出しました。本书では、多くのドキュメンテーションの写真から子どもの学びや保育の豊かさを味わうことができますし、「8の字」モデルによってドキュメンテーションの背后にある考え方を学ぶことができます。さらに、まちのこども园?保育园以外の园のドキュメンテーションも掲载されていますので、ドキュメンテーションの実践の多様さも感じ取っていただけたらと思います。
(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 准教授 野澤 祥子 / 2022)
本の目次
はじめに&丑别濒濒颈辫;秋田喜代美
第1章 ドキュメンテーションとは、何ですか?…野澤祥子
第2章 保育とコミュニティが充実する?…松本理寿輝
第3章 ドキュメンテーションを作り、活用するためには?…松本理寿輝
第4章 ウェルビーイングにつながるドキュメンテーション…松本理寿輝
第5章 日本の保育記録とドキュメンテーション…浅井幸子/木島平村立おひさま保育園/経堂保育園/あゆのこ保育園/鳴門教育大学付属幼稚園
特別寄稿 レッジョ?エミリア?アプローチにおけるドキュメンテーション …マリーナ?カスタネッティ(レッジョ?チルドレン)
あとがき&丑别濒濒颈辫;松本理寿辉
関连情报
書籍「保育の质を高めるドキュメンテーション 园の物语りの探究」出版&無料オンラインセミナー (2021年5月20日)