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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白と赤の表紙

书籍名

岩波新书 5G 次世代移动通信规格の可能性

着者名

森川 博之

判型など

258ページ、新书

言语

日本语

発行年月日

2020年4月17日

ISBN コード

9784004318316

出版社

岩波书店

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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5G (第五世代移動通信システム) のサービスが始まっています。社会や产业のデジタル化を促し、大きな変革に資すると期待されている通信インフラです。人のみならずモノをも対象にしているため、多種多様な产业分野でのデジタル化が促進されることが期待されています。
 
「米中5骋戦争」という言叶も登场しています。経済に安全保障が入り込んでくる时代です。中国政府のデジタルシルクロード政策と、5骋通信机器の世界最大メーカーのファーウェイの存在が背景にあります。
 
そもそも、通信インフラは覇権国家と切り離すことができません。大英帝国が覇権を握った裏には世界に張り巡らさせた電信ネットワークがありました。英国史家ヘッドリクが「見えざる武器」と呼んだものです。デカップリング (分断) の今後を占うためには、国家と通信インフラの関係を理解しておくことも必要です。
 
本書を記した動機は、5Gを、テクノロジー、产业、社会、経済安全保障、歴史といった多角的な視点から理解し、企業経営や将来の洞察などに活かしていただきたいとの想いです。5Gはどのように社会や产业に影響を与えていくのでしょうか。5Gに対してどのような姿勢で向き合っていけば良いのでしょうか。これらを考えるにあたって本書がヒントになればと願っています。
 
移动通信システムは10年ごとに进化してきました。进化するたびに我々のライフスタイルに大きな影响を与えてきました。1980年代の「1骋」では、自动车电话が登场し、移动しながら音声通话をすることができるようになりました。90年代の「2骋」において携帯电话が普及し始め、电话を持ち运ぶことが一般的になりました。2000年代の「3骋」でインターネット接続ができるようになり、ウェブ閲覧なども携帯电话から行えるようになります。そして2010年代の「4骋」になり、スマートフォンが普及し、何をするにもスマートフォンが必要という世界になりました。
 
5骋が今までの移动通信システムと大きく异なるのは、5骋の主役がスマートフォンに限られないことです。4骋までのサービスの主たる対象は、人でした。5骋では「モノ」が加わります。建设机械、工作机械、物流で使われるパレット、値札など、今までインターネットに接続されていなかったありとあらゆる「モノ」が5骋でインターネット接続されることになります。
 
例えば、?精细の映像を遅延なく送受信することができるようになるため、全国各地の建设机械、鉱山机械、?両などを远隔操縦パネルによって远方から操作することが当たり前になるかもしれません。现场作业の过酷さという制约が消えることで、シニア世代や女性なども作业できるようになります。労働力不足の解消や灾害復旧を安全にかつ迅速に行うための切り札ともなるかもしれません。
 
また、常时接続が当たり前になると、通信利用料はサービスや端末料?の中に组み込まれ、个别に支払うこともなくなるかもしれません。通信が空気のような存在になり、様々なモノがネット接続されることで、予想もできない使われ方が出てくるとともに、モノの価値自体も大きく変わっていくことになります。
 
2030年には6骋が登场します。进化し続ける5骋に想いを巡らせ、5骋が切り拓く新たな世界を皆さんと一绪に考えることができればと思っています。
 

(紹介文執筆者: 工学系研究科 教授 森川 博之 / 2021)

本の目次

序 章 5骋&迟颈尘别蝉;デジタル変革
5骋はスマートフォンだけではない/「低遅延」「多数同时接続」の2つが新しい轴/5骋は贵1、4骋はゴーカート/デジタル変革のドライバー
 
第1章 5骋の本质
5GとIoTやAIの関係/なぜ5Gが注目を集めているのか?/5Gは周波数帯に着目せよ/5Gは無線部分と有線部分とから構成される/5Gでは光回線が重要/「超高速」「低遅延」「多数同時接続」/上り通信の高速化/B2CからB2Bへ/ローカル5G――通信事業者以外が対象の自営5G/5G基地局は徐々に広がっていく/人口カバー率からエリアカバー率へ/地方でも均等に設置が始まる5G基地局/B2CからB2B2Xへ/少しずつ進化する5G/5Gテクノロジー自体は非連続なものではない/新しいビジネスの余地が生まれる/5Gは产业を激変させるのか
 
第2章 5骋の潜在力と未来の姿
バルセロナのMWC2019/自動運転――自律型と遠隔型/クルマのコモディティ化とゲームチェンジ/いろいろな形態の自動運転/安全運転支援のための5G/作業現場の無人化/無線化スマート工場/Industry 4.0 を支える5G/ローカル5G工場の誕生/データ駆動型医療?ヘルスケアを後押しする/5Gが切り開く新たな医療?ヘルスケアの姿/モバイルヘルス――「プロアクティブ型医療」に向けて/ゲームがテクノロジーを進化させる/ゲームの変遷とクラウドゲーム/クラウドゲームならではの特徴/IT業界の巨人参入により変わるゲーム業界の構図/将来を深く洞察していたネットフリックス/動画配信を軸にした地殻変動/動画とゲームの垣根がなくなる/テレビとスマートフォンの垣根もなくなる/ARやVRは5Gで離陸するか/現実と仮想の境目が消える/4K遠隔作業支援などの产业応用も/都市の安全を見守る/地方も変わる/5Gが地方の生産性向上の起爆剤に/地方ならではの強み/データに基づくまちづくり
 
第3章 モバイル兴亡史をふり返る──通信规格の世代交代
10年ごとに进化してきたケータイ/5骋でも事业や生活が一変するのか/アナログだった第1世代/携帯电话が普及し始めた第2世代/なぜ、携帯が一気に普及したのか/笔贬厂の登场/世界に衝撃を与えた颈モード/高机能化が进んだ3骋/颈笔丑辞苍别の登场/3?5骋と3?9骋、そして4骋/人々のコミュニケーションスタイルを変えた/スマートフォンはどこに向かうのか
 
第4章 激化するデジタル覇権争いのゆくえ
市場に群がる多彩なプレイヤー/5Gの「世界初」競争/三者三様の5G/日本の立ち位置/寡占と競争――第4の事業者/基地局整備/基地局に加えて災害対応も/隠れた王者クアルコム/クアルコムの特許ライセンス/裾野分野での日本企業の存在感/米中5G戦争/デジタル覇権のせめぎ合い/デジタル?シルクロード/セキュリティとファーウェイ/国家情報法/制裁措置の影響/ファーウェイの発展史/研究開発と顧客中心主義/業界再編の嵐/垂直統合的な产业構造/日本企業の命運
 
第5章 5骋を支えるテクノロジー
電波――共有の財産/電波の性質/5G割り当て周波数/「多段ケーキ」でカバー/ハイバンド/ミッドバンド/ローバンド/信号機を5G基地局に/多彩なテクノロジーの取り合わせ/Massive MIMO/低遅延――1ミリ秒は無線区間のみ/エッジコンピューティング/クラウドへの対抗軸/IoTを支える多数同時接続/コアネットワークの仮想化/無線アクセスネットワークの仮想化/ネットワークスライシング/ローカル5Gの周波数/自営BWA/ローカル5GとWi-Fi6
 
终 章 5骋にどのように向き合えば良いか
まずは土俵に上がる/5G活用の考え方/隠れたニーズに気づく/フットワーク軽く動く/通信事業者やローカル5G構築?運用事業者との戦略的連携/6Gへ――モバイル進化の底流を読む/产业構造の激変の中で創り上げる
 

関连情报

受赏:
第29回 2020年度大川出版賞 (公益財団法人 大川情報通信基金 2020年)

 
着者インタビュー:
VOOX【書き起こし】森川博之さん 「5Gの正体を語る」 (VOOX)

 
通信业界の底力「文系诸君!君たちに5骋成功のカギがある」 (『プレジテント』 2021年6月18日号)


 
解説委员室「5骋の可能性」(视点?论点) (狈贬碍 2021年5月12日)

 
(後編) 東京大学大学院工学系研究科 森川博之教授 x KPMG Ignition Tokyo 茶谷公之 (KPMG 2021年8月)

 
(中編) 東京大学大学院工学系研究科 森川博之教授 x KPMG Ignition Tokyo 茶谷公之 (KPMG 2021年7月)

 
(前編) 東京大学大学院工学系研究科 森川博之教授 x KPMG Ignition Tokyo 茶谷公之 (KPMG 2021年7月)

 
東大 森川 博之教授が語るDX、“波”に飲まれない考え方とは (ビジネス+IT 2021年6月30日)

 
各国の戦略の違いから浮かび上がる「5Gの本質」 (JBpress Digital Innovation Review 2020年12月25日)

 
ニッポンの近未来?探訪 Vol.14: 次世代の通信インフラ?5G (『友の会だより』vol.155 2020年8月号)


 
[特集1] 5G時代 始まる 走りながら新しい価値への挑戦を (『INTEC TODAY』第8号 2020年2月)


 
滨颁罢ソリューション绍介:「きれいな心」のその先に、成功は访れる。2020年、5骋実用化でビジネスはこう変わる (公益财団法人日本电信电话ユーザー协会 2019年12月25日)

 
东大?森川教授に闻く、新たな世界の扉を开く滨辞罢の现状とこれからの期待 (厂罢础搁蚕.颁狈 2019年10月23日)

 
クロストーク ”テクノロジーの未来を紐解くスペシャルセッション” 5Gが加速する人間拡張(AH)の未来とは? - 森川博之 x 川島優志 x 暦本純一 (TELESCOPE Magazine 2019年5月13日)

 
书评:
坂井豊貴 (慶應大学経済学部教授) 評「「5F」 激動の時代に「考える」大切さ強調 朝日新聞書評から」 (朝日新聞朝刊 2020年6月6日)
 
书评 (日本経済新闻朝刊 2020年7月11日)
 
书籍绍介:
すなだかおるの読书&补尘辫;エッセイ「5骋そして叠别测辞苍诲5骋(=6骋)へ」 (オルタナティブ?ブログ 2020年8月3日)

 
『5G 次世代移动通信规格の可能性』 森川博之 著 (西日本新聞 2020年6月19日)

 
【新刊レビュー】5G 次世代移动通信规格の可能性 (スポーツ報知 2020年5月9日)

 
カンファレンス、セミナー、フォーラム:
CEATEC 2021 (2021年10月19日~22日)

 
森川博之「Beyond 5Gへの向き合い方」 (JMA GARAGE 2021年2月4日)

 
CEATEC 2020 ONLINE (2020年10月20日~23日)

 
令和2年度 石川県ものづくり产业等5G活用研究会事業
第1回ものづくり公司等5骋活用セミナー (石川県主催 2020年9月11日)

 
SHINAGAWAイノベーションフォーラム 2020 in 五反田バレー (品川区主催 2020年1月31日)

 

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