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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白と緑、水色の表紙

书籍名

概説 森林认証 Outline of Forest Certification

着者名

安藤 直人、

判型など

238ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2019年11月

ISBN コード

9784860993542

出版社

海青社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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森林认証制度とは、环境?経済?社会のいずれの観点から见ても持続可能な森林経営を国际的な规準で审査し、合格した场合にその経営体に「认証」を与えるというものである。森林认証を取得した経営体から生产された木材や纸製品には象徴的なラベルを贴ることが认められる。消费者はそれを目印に商品を选択することが期待されている。消费者の选択的购买が适切な森林経営に导くとのシナリオに基づいている。1980年代に世界各地の热帯林が商业伐採により急激に减少?劣化したことが契机となり、环境団体や输入商社が主に不买运动対策としてこの仕组みを考案し広めたと言われている。
 
やがてWWFやグリーンピースなどの有力な国際環境団体が母体となって、信頼性の高い森林認証制度を運営するため、1993年にFSC(森林管理協議会)が設立された。この団体が非常に高邁な理念を掲げたため、これに対抗する勢力として木材輸出国の政府と产业界が組んでPEFC(森林認証承認プログラム)が1999年に設立された。その後暫く、FSCとPEFCは相手方の制度の弱点を非難し合った時期を経て、2012年ロンドンでのオリ?パラにおける紙?建設材料の調達基準で等しい扱いを受け、共存する形で今日に至っている。いずれの森林認証制度も違法伐採木材を排除し、森林の管理水準を高めるのに有効であるとの理解が進んだためと思われる。2019年時点で、FSCとPEFCの制度によって認証された面積はそれぞれ2億74万ha、3億2,646万haで、これは世界の森林面積の約5.0%、7.7%に相当する。
 
当初は森林认証制度を普及させていく原动力は、消费者の环境意识の高まりであると考えられていた。しかしこの制度が始まって25年余りが経过し、特に我が国においては一般消费者の认知がほとんど进んでいないにも拘わらず、国内市场でも认証された纸や木材製品の割合が高まっている。2020年东京オリ?パラの原材料调达基準が国内での普及を促进したと考えられた。近年では、国境を越えて贸易される际には、认証された木材が强く求められるようになりつつある。元来、森林认証制度は狈骋翱ベースで开発、运営されており、认証の取得は自発的取り组みと位置づけられてきたが、今や望ましいマナーから、ほぼ必须のルールへと変容しつつあるのが现状である。
 
森林认証制度は森林科学?生态学だけでなく环境経済学や社会学、政治学などの诸要素も含んでおり、実际に様々な分野の研究者が関心を寄せている。
 
本书は森林认証制度を概説したというタイトルであるが、実のところ我が国で森林认証制度に関わる研究者、実务者、林业経営者らのそれぞれの立场の自己主张に近い内容である。そしてさらに言えば、そのそれぞれの立场が贵厂颁と笔贰贵颁のいずれかに依っているという点が重要で、この背景が分からないと初学者には本书を読んでも森林认証の全体像が描きにくいかもしれない。また本书の特徴として最终章に多くの纸幅を割いて、林业経営から家具づくり、さらには地域振兴まで含む、森林认証に取り组む多くの事例が掲载されている。この取り组みの多様さが森林认証の面白さでもある。兴味を持った方には是非一読していただきたい。

 

(紹介文執筆者: 农学生命科学研究科?农学部 教授 白石 則彦 / 2021)

本の目次

序 安藤直人
 
第1章 森林認証と森林管理      白石則彦
 
第2章 我が国における认証制度
 1.FSC (森林管理協議会) について 前澤英士
 2.SGEC/PEFC森林認証制度      中川清郎
 
第3章 これからの林业と成长戦略
 1.日本林业再生と森林认証 山田寿夫
 2.森林認証と標準化?SDGs      滋賀和人
   3.林業、マーケットとSDGs (環境に対応した木材) 山口真奈美
 4.森林認証と林業革命  速水 亨
 5.森林認証材と木材輸出        安藤直人
 
第4章 五輪と森林認証  上河 潔
 1.オリンピック?レガシー
 2.オリンピックの持続可能な木材製品の调达基準
 3.オリンピックを契机にした森林认証の普及促进
 
第5章 森林认証の取组事例
 1.進歩するカナダの森林認証    カナダ林产业審議会
 2.オーストリアの事例          オーストリア大使館商務部
 3.森を育てる王子グループ      王子ホールディングス株式会社
 4.持続可能な原材料調達と社会のニーズに応える森林認証製品の供給  日本製紙株式会社
 5.三菱製紙株式会社の取組      三菱製紙株式会社
   6.住友林業の取組              住友林業株式会社
 7.「三井物産の森」での多面的な取組     三井物産株式会社
 8.南三陸町におけるFSC森林認証を活用した取組   南三陸森林管理協議会
 9.チーム福島?認証材の取組    物林株式会社
 10.浜松市におけるFSC森林認証への取組 天竜林材業振興協議会
 11.富士地区林業振興対策協議会における静岡県富士山世界遺産センター「木格子」プロジェクト認証      静岡県富士農林事務所
 12.佐藤木材工業と森林認証     佐藤木材工業株式会社
 13.地産地消の天然乾燥木材のすまいづくり        多良木プレカット協同組合(新産グループ)
 14.サイプレス?スナダヤの取組         株式会社サイプレス?スナダヤ
 15.木材建材流通における森林認証       ジャパン建材株式会社
 16.ナイス株式会社の取組       ナイス株式会社
 17.森をつくる家具             株式会社ワイス?ワイス
 18.イトーキの取組             株式会社イトーキ
 19.我が校での認証取得への挑戦 青森県立五所川原農林高等学校
 
引用?参考文献
索引?用语解説
 

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