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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

クリーム色の表紙

书籍名

精神障害を哲学する 分类から対话へ

着者名

判型など

332ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2018年9月18日

ISBN コード

978-4-13-010137-0

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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本書は「精神障害」(mental disorder) を「哲学」すること、つまり、精神障害という概念の意味を問い直すことを目的として書かれたものである。精神障害という概念は、20世紀後半以降は精神医学における医学的な概念として扱われてきたが、その内実は必ずしも明確なものではない。本書は、精神医学および関連する思想の歴史的な展開を跡付けるとともに、精神医学という実践を哲学的な視点から問い直すことを試みたものである。
 
本书は叁部构成になっている。第一部「狂気と精神医学の哲学」は、狂気と哲学の関係と精神医学の特异性を论じる。第一章「狂気と理性」では、「共通感覚」の概念を轴に、古代のストア学派、キケロからカントにいたるまで、哲学者たちが狂気に対してどのような态度をとってきたのかがまとめられている。第二章「近代の疾病概念と精神医学の成立」では、シデナムの疾病概念やクレペリンの「疾患过程」の概念を検讨しながら、精神医学の成立の过程と精神医学の特异性を明らかにすることが试みられる。第叁章「生物学的アプローチと精神病理学」では脳机能局在论や向精神薬の登场に関する歴史的な意味について述べられるとともに、ヤスパースの精神病理学と现象学的精神病理学が批判的に検讨されていく。
 
第二部「精神障害の概念と分類」は、精神障害の分類問題を扱う。精神医学は、精神障害をどのように分類するのかという問題に、成立当初からずっと悩まされてきた。第二次世界大戦後は、アメリカ精神医学会が作成するDSM (精神障害の分類?統計マニュアル) とWHOが作成するICD (国際疾病分類) が精神障害の分類に大きな影響を与えてきたが、近年では、DSMに代わる分類体系を作ることを目指すプロジェクト (RDoC) なども進められている。第二部では、精神障害を分類する試みの現代史を扱うとともに、精神障害と「自然種」の関係をめぐる哲学的議論や、精神障害を「有害な機能不全」として捉えようとするウェイクフィールドの議論を検討する。また、同性愛をめぐる論争が精神障害の概念に与えた影響についても言及している。
 
第叁部「地域精神医疗と当事者」では、「生物?心理?社会モデル」を再考するとともに、ピアサポート?セルフヘルプ、颁辞苍蝉耻尘别谤/蝉耻谤惫颈惫辞谤运动、リカバリー思想など、当事者の侧からの运动の展开や20世纪后半以降の地域精神医疗、精神医学における「対话的アプローチ」について考察が加えられる。本书で「対话的アプローチ」として名指されてるのは、イタリアのトリエステモデルとフィンランドのオープンダイアローグ?アプローチであり、诊断を重视せず、当事者の主体性を重视する対话的アプローチが精神医学に対してもつ意义について検讨されている。また、北海道浦河町で始まった「当事者研究」についても论じられ、そのインパクトや现象学との関係について论じられる。
 
本書の副題である「分类から対话へ」は、精神医学の今後の方向性を展望するものとなっている。精神医学はその成立以来、客観的な診断分類を手に入れようと努力してきたが、いまだ成功していない。分類を行うことが優先されるべきではなく、当事者との対話プロセスにおいて、診断分類がどのような意味を持つのかが問われるべきであろう。精神医学と精神科医療はより対話と当事者の主体性を重視したものへと変化すべきなのではないか。本書の副題には、著者のそうした期待も込められている。

 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 石原 孝二 / 2020)

本の目次

  第滨部 狂気と精神医学の哲学
 
第1章 狂気と理性
   1 古代のギリシアとローマにおける狂気と哲学
   2 共通感覚の概念
   3 狂気と理性の他者
   4 ロックと共通感覚
   5 カントによる「あたまの病気」の分类の试み
   6 感覚の错覚と理性の欺瞒
   7 他者の视点の取得と共通感覚
   8 狂気と理性的主体
 
第2章 近代の疾病概念と精神医学の成立――精神医学はなぜ常に「遅れている」のか
   1 シデナムの疾病概念
   2 存在论的な疾病概念の否定と器官‐机能主义
   3 局在论者と器官‐机能主义
   4 病原体理论の确立と存在论的疾病概念
   5 一八世纪后半以降における狂気の分类体系の整备
   6 「精神医学」という语の登场
   7 専门分化と病院――精神医学の専门化は遅れたのだろうか
   8 クレペリンの疾病概念
 
第3章 生物学的アプローチと精神病理学
   1 脳机能局在论
   2 脳机能局在论への反応
   3 ヤスパースと现象学的精神病理学――精神障害をもつ人の経験を理解するとはどういうことなのか
   4 现象学的精神病理学の展开と限界
   5 薬物疗法と精神病理学
 
  第滨滨部 精神障害の概念と分类
 
第4章 认知症、统合失调症、自闭症の系谱学――统合失调症と自闭症はなぜ重要な精神障害となったのか
   1 知的障害と认知症
   2 统合失调症の概念形成
   3 统合失调症とスティグマ
   4 自闭症の系谱学
 
第5章 顿厂惭と滨颁顿――精神障害を分类する试みの现代史
   1 滨颁顿‐6における「精神および行动の障害」の章の登场
   2 顿厂惭‐滨と顿厂惭‐滨滨
   3 顿厂惭‐滨滨滨と记述的アプローチ
   4 潜在的に生物学主义的な医学モデルと新クレペリン主义
   5 スピッツァーによる非生物学主义的な医学モデルと精神障害の定义
   6 顿厂惭‐5とディメンジョナル?アプローチ
   7 DSM/ICD体系の終焉 (?) とRDoCプロジェクト
 
第6章 精神障害の哲学――「自然种」と「有害な机能不全」モデル
   1 精神障害は自然种か
   2 自然种とボイドの贬笔颁种
   3 クーパーの自然种概念
   4 ウェイクフィールドの「有害な机能不全」モデル
   5 个人化モデルとしての机能不全モデル
 
第7章 同性爱と精神障害の概念
   1 精神障害の定义の诸条件
   2 同性爱をめぐって
 
  第滨滨滨部 地域精神医疗と当事者
 
第8章 地域精神医疗と対话的アプローチ
   1 生物?心理?社会モデル再考
   2 精神病院の位置づけの変化
   3 脱施设化と地域精神保健への移行
   4 イタリア?トリエステモデル
   5 オープンダイアローグ
   6 オープンダイアローグとニード适合型アプローチ
   7 オープンダイアローグを支える制度と研究
 
第9章 当事者による活动
   1 Alleged Lunatics’ Friend Society
   2 ピアサポート/セルフヘルプグループ
   3 颁辞苍蝉耻尘别谤/蝉耻谤惫颈惫辞谤运动――解放とケア
   4 リカバリーの思想
 
第10章 当事者研究のインパクト
   1 「当事者」の概念
   2 当事者研究の诞生
   3 当事者研究のコンテクスト
   4 当事者研究と现象学
   5 反精神医学と当事者研究
   6 当事者研究の展开
   7 当事者研究の意义
 
终章 精神障害と精神医学の行方
 

関连情报

书评:
東京大学駒場図書館 選書ジュニアスタッフ 評 (booklog: 駒場図書館ジュニア?スタッフおすすめ電子ブック 2022年3月17日)


榊原英輔 評 書評論文「分類と対話」 (『科学哲学』53巻1号p.89-102 2020年9月30日)


森岡正芳 評 (『臨床心理学』第19巻3号 2019年5月10日)


梶谷真司 評 <本の棚> (『教養学部報』第606号 2019年1月8日)


大谷保和 評 (『心と社会』176号 2019)

 
书籍绍介:
『週间読书人』 (2018年12月21日)
『図书新闻』 (2018年12月22日)
『べてるもんど』16 (2019年)
『精神看护』22:5 (2019年9月)
『ホップステップだうん!』ウェブマガジン痴辞濒.161 (2018年12月3日)

 
イベント:
合評会 石原孝二「精神障害を哲学する:分类から対话へ」(东京大学出版会) (東京大学駒場キャンパス 2019年1月12日)



 

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