
书籍名
环境を批评する 英米系环境美学の展开
判型など
322ページ、四六判、并製
言语
日本语
発行年月日
2020年8月
ISBN コード
9784861106989
出版社
春风社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
海辺に立ちその雄大さに心打たれること、いつもの街并みがふと心に迫るものに见えてくること、旅先で地のものを食べることを通じてよりその土地と近づけたような感覚になること――私たちはふだん、自然や都市などの环境を、感性を通じて享受すること、つまり美的に鑑赏することを繰り返しています。さらに私たちは、自分がした环境の美的鑑赏の结果をただ自分のうちに留めるのではなく、他者と共有することでそれを公共的なものとし、他者とともに世界をより深く理解していく営みへと参加することもできます。本书はこの営みを「环境の批评」と呼び、そのメカニズムを明らかにしようとするものです。
本书の背景にあるのは、环境美学、特に「英米系」と着者が呼ぶイギリス、カナダ、アメリカを中心に1960年代后半から発展してきた学问分野です。当时、我々の感性のはたらき一般について考えるはずの美学は、その考察対象を芸术作品に限定する倾向にありました。环境美学は、环境を主题とする美学を復兴させることを目指して兴った美学の一分野なのです。また同时に、当时はますます深刻化する环境破壊に人々の目が向き始めた时代でもありました。様々な学问分野がこの问题を考えるために立ち上がっていきます。环境美学はたんに美学の一分野であるというだけではなく、こうした様々な分野と协働しつつ环境问题について考える学际的な分野でもあります。
美学というと、「美とは何か」という、重要で、しかしどこか远く感じる大きな问いを追い求める分野だと理解する人もいるかもしれません。しかし上述のように、环境美学は私たちの日常生活と関わる次元から生まれる问题に迫っていくものであり、その研究成果をうまく用いれば、たとえば自然保护や都市计画、あるいは地域おこしなど、耳驯染みのある社会问题との接続の可能性も开かれます。しかし、まずは広义の哲学の一分野とされる美学だからこそできることを极めてからでないと、そうした実践との接続も空虚なものに终わるでしょう。本书は、すでに半世纪と少しを数える英米系环境美学のなかで培われてきた诸理论を〈环境の批评を説明する理论としてどのような构造を持っているのか〉という観点からもう一度评価し直すことで、これまでに明らかにされていることと、まだ明らかにされていないことを丹念に腑分けします。そのうえで本书独自の理论を构筑し、私たちは环境のなかの何をどのようにして美的に鑑赏しているのか、そしてその鑑赏の结果をどのようにして人々と共有するのか、という问いに答えます。その过程で、居住者と観光者では环境の美的鑑赏に仕方はどのように违うのかという、私たちの多くの人生に関わってくる问题にも触れることになります。
本书は确かに美学の范畴に属するものですが、しかし広く环境という问题について考えたい人にとって、思考の出発点となる理论を提供するものになると期待しています。
(紹介文執筆者: 青田 麻未 / 2021年4月30日)
本の目次
第1章 环境としての世界とその批评―英米系环境美学とはなにか
第1節 美学からの環境へのアプローチ
第2節 英米系環境美学のスタイル
第2章 知识による美的鑑赏の変容―カールソンの环境美学
第1節 ネイチャーライティングと環境批評家
第2節 知識によって支えられる環境批評
第3節 影を潜める主体―カールソンの達成点と問題点
第3章 诸説の再配置―环境批评理论としての评価
第1節 認知モデル/非認知モデル、そしてそのボーダーライン
第2節 環境の批評はできない―ゴドロヴィッチ、キャロル、バッドとフィッシャー
第3節 环境を批评する―サイトウ、バーリアント、ブレイディ
第4章 フレームをつくる―鑑赏対象の选択と参与の美学
第1節 バーリアントの参与の美学とその展開可能性
第2節 ミクロな変化のフレーミング―個別の活動と統括的活動
第3節 美的鑑賞の始まりはどこか―美的快の源泉としてのフレーミング
第5章 観光と居住―统括的活动とフレーミング
第1節 行って帰ってくる―観光と居住の円環構造
第2節 観光という統括的活動―ずれては重なるフレーム
第3節 居住という統括的活動―時間的厚みのあるフレーム
第6章 环境批评家とはだれか―美的判断の规范性
第1節 ブレイディによる規範性の再定義
第2節 コミュニケーションと規範の生成
第3節 批評家たちの協働―環境の漸進的な把握のために
结
あとがき
参考文献
人名索引
事项索引
関连情报
【#美学ラジオ】第一回「環境を美学する」篇 ゲスト: 青田麻未 (ナンバユウキYouTube 2020年11月15日)
书评:
坂東 晴妃 評「サウンドスケープ概念の観点から (新著小特集 環境美学)」 (『フィルカル: Philosophy & Culture』Vol.5, No.3 2020年12月25日)